この暮れからお正月にかけての倉庫の大整理で、
びっくりするほどの廃棄物が出た。出たというか出したと
いうほうが正しい。まだまだ使える布地の山。
きょう、産廃業者が来て2トントラックに山積みにして
持っていった。たったひとりで引き取りにきた若者は
体格もよく明るい。「よくひとりでできますね」と言ったら
「終わらないと帰れないでしょう?」と明確なお返事。
そりゃそうだ、ごもっとも。でもつい手を出してしまう
わが家族のおかげ?であっというまに終わった。ほとんどが
リサイクルして生まれ変わるそうなので、ちょっとほっとする。
布地は、砕いてセメントに入れたり雑巾になるそう。
広くなった倉庫に、ぽつんとオレンジ色の掃除機が残されている。
この掃除機、40年くらい前に父が何かの発明をして特許をとった
ごほうびに、会社からいただいたもの。実家で使い、結婚したときに
もらってきたか、実家で捨てるというときにもらって来たか忘れて
しまったけれど、ずーっと仕事場で使っている。ホースの部分は
やぶれてガムテープでぐるぐるに巻かれ、一般的にはもう廃棄処分の
はずなんだが、なぜか夫が捨てないで使っている。
とうの父は91才。うつらうつらの毎日が続いている。
老衰状態が激しくなっているようだ。
母と兄夫婦に見守られて、静かに生きている。
わたしのなかでは、父と掃除機がだぶってみえる。
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